京織ふすま紙紹介

まちに根ざす
伝統産業、
『京織ふすま紙』

木津川市はかつてより織物ふすま紙の産業が盛んで
機を使って織られる麻織物が起源です。

18世紀の中頃から織屋があり、生(き)平(びら)織(機を使って織られる麻織物。生布ともいう)の織業を営む農家があった。

明治期には加茂・瓶原地区で麻の座布団や木綿地の生産が行われるようになり、明治中期には蚊帳地の生産がはじまり、明治末期から大正初期にかけて織物工業が開業し襖地・蚊帳の生産を始めた。

この襖地は明治中期頃から奈良で壁張り用として生産していた紗織を使ったふすま紙が生産されるようになり大正10年(1922年)頃から手織りから機械織機になり生産量も増えていった。

この頃の生産体系は襖の張替え時期に合わせ6月から11月まで襖地を生産し、夏に合わせ12月から5月までを蚊帳の生産としていました。

高度成長期と共に発展した、昭和56年(1981年)頃の織物ふすま紙は、奈良県、福井県の産地と共に一大産業となりました。

住宅スタイルの変化、和室の現象とともに襖の需要は減少していますが、今でも日本全体の織物ふすま紙の9割近くが木津川市で製造されています。

京織ふすま紙、世界に誇れる、日本の伝統産業です。

『京織ふすま紙』とは

京都府内及びその周辺地域で生産された織物で、
襖、壁、天井、障子、屏風等に加飾された内装材料。
京都府南部の木津川市流域で発展した綿、麻織物が起源で
明治時代後期から襖地を生産、昭和の高度成長期とともに発展し、
時代の変化や新しいニーズに対応し、技術を築いてきた先人を習い、
伝統を守り続けていきます。

京織ふすま紙の特徴は、天然素材を使用する織物で
自然の風合いと暖かさを持ち、調湿、遮光、保温機能を有し、
やぶれにくく、美しい意匠に富んだ製品。